診察はまず十分に内容をご理解いただいてから行います

男性の排尿障害(尿が出にくい、トイレが近い、残尿感がある、尿もれすることがある、など)の原因で前立腺肥大症の占める割合は大きいです。40代後半から徐々に増え始め、加齢とともにその割合は増加していきます。ただ、排尿障害は徐々に進行していくものですから気がついてみたら、いつのまにか出が悪くなっていたというケースが多いようです。
泌尿器科専門医を受診すればいいことはわかっているけど、どんな検査をされるのか不安だと思われてためらっていらっしゃる方が少なくありません。泌尿器科というとなんか恥ずかしいことをされるのではとか・・痛い検査をされるのではないかとか・・昔の泌尿器科では診察というとすぐに下半身裸にされて、お尻から指を入れられて診察(直腸診)・・・ということがあったからでしょう。
もちろん今でも直腸診は大切な検査であることに変わりはありませんが、ご本人への説明もなくいきなりそんな診察をすることはありません。前立腺癌や前立腺炎の診断にどうしても必要な時に行います。検査の意義、必要性、費用まで十分にご理解をいただいてから行うことにしています。一人ひとりに十分にご理解をいただくためには診察に時間がかかります。理想的な診療を行うためにご理解いただければ幸いです。

生活習慣の欧米化に伴い、日本でも前立腺がんが増加の一途を辿っています

前立腺疾患(肥大症、癌)

  1. 問診後、エコー検査(=超音波検査)で前立腺の大きさや、腎臓、膀胱の形態を調べます。
  2. 尿の出る勢いを専用の器械(ウロフロメーター)で測定します。普通に排尿するだけです。
  3. 排尿後、膀胱に尿が残っていないか再びエコー検査で確認します。
  4. 適当な治療法について説明いたします。
  5. 血液検査(PSA:前立腺特異抗原)で前立腺がんの有無を調べます。この結果は1週間後にわかります。
  6. 必要に応じ、尿道・膀胱のレントゲンを撮ったり、膀胱の内視鏡検査をお勧めいたします。当クリニックで使う内視鏡は極細の電子スコープですから、従来の内視鏡(硬性鏡)に比べほとんど痛みません。

排尿障害の程度を自己診断してみましょう

このスコアが20点以上だと「重症」、8から19点で「中等症」ということになります。
専門医の受診をおすすめします。