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前立腺肥大症

男性の排尿症状を引き起こす最も一般的な疾患のひとつです。

尿の通り道を取り囲むように位置している前立腺が肥大し、尿の通り道を外側から圧迫・狭めることで肥大の程度にあわせ様々な排尿症状をきたします。

前立腺は男性のみに存在する臓器で、加齢とともに大多数の男性において肥大します。

 

当院での診断・治療の流れ

前立腺の肥大は加齢とともに必発なので、肥大があること自体イコール治療が必要なもの、ではありません。逆に、本人が症状で困っていれば、肥大の程度によらず治療の対象です。(肥大の程度と症状が必ずしも比例しないことが知られています。”QOL疾患”とも呼ばれ、年齢のせいだから仕方ない、と思っていても、治療してみると日常生活がだいぶ楽になる方が少なくありません)

 

問診で排尿についてお困りの症状をお伺いし、超音波(エコー)検査で前立腺の肥大や膀胱内の残尿を確認して症状を評価します。あわせて尿検査で他疾患の可能性についても確認します。

 

定期的に前立腺肥大・残尿の程度を超音波検査で評価し、症状に合わせて薬を調整します。

薬の調整のために、尿流量測定(院内のトイレでいつも通り排尿いただき、尿の勢いや排尿量/時間を測定することができます)を実施することもあります。

 

前立腺がんとの鑑別には、血液検査(PSA測定)や直腸診が有用となります。

前立腺肥大症の症状

前立腺肥大症の症状は多彩で、一口に排尿に関する症状といっても、症状の内容によって有効な薬の種類は多岐にわたります。症状がうまくコントロールされている、と実感いただくためには症状について具体的にお伺いする必要があります。


ご自身の症状を上手く表現することは必ずしも簡単ではないと思いますが、使用中の薬でまだなんとなく違和感がある、などありましたら、薬の調整で対応できるかどうか是非ご相談ください。

  • 尿の勢いが弱い、途中で何度も途切れる
  • 尿を出しにくい感じがする、出し始めにお腹に力を入れて力む必要がある
  • 頻繁に尿意を感じる
  • 急に我慢のできないような尿意を感じる
  • 残尿感
  • 尿を出し切ったと思ったのに垂れる
  • 日中は問題ないが夜間の頻尿で困っている、など

 

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